ファッションメンテナンス工房 Hanakoyaブログ
2019年04月07日
オールソールってどんな修理?
お気に入りの靴は長く履きたいものですよね。
足を保護し、歩行を補助してくれる靴はどうしても履く度に傷んでいきます。
特に直接地面に触れる靴底は痛みが激しい為、定期的なメンテナンスが必要となります。
今回はHanakoyaの修理事例集にも度々登場する靴底の修理、「オールソール」についてご紹介します。

◆オールソールとは
オールソールとは、傷んだ靴底(ソール)全体を交換する修理です。
減った踵の修理(リフト交換)や前面の保護(ハーフソール)など部分的な修理で対応ができない場合や、ソール全体が劣化している場合に行ないます。
素材はオリジナルに合わせることが多く、レザーソール(革底)やラバーソール(ゴム底)、スポンジソール、クレープソール(天然ゴム)等がございます。
また、ソールをオリジナルとは違う素材に変えたい場合もオールソールすることで交換可能です。

2019031615081742710.jpg



















Before:レザーソールのオールソール

DSC03710_2.jpg



















After:レザーソールのオールソール


オールソールが出来る回数は靴の製法により異なります。
目安は「グッドイヤーウエルト製法」は5.6回、「マッケイ製法」は2.3回、「セメンテッド製法」は1回ほどです。

靴の作りによってはオールソール出来ない場合もあり、中でもスニーカーは基本的には修理をする作りにはなっていないため不可となる場合が多いです。

また合皮素材の靴も修理に耐えられない場合が多く不可となります。
長く愛用したい靴を選ぶ際は、修理しながら履ける靴かどうかを選定の一つにされると良いかもしれません。


◆ソールの寿命を延ばすために

オールソール可能な回数は限られているため、出来るだけ交換時期を延ばすよう定期的にソールをメンテナンスすることも大切です。

DSC06326.jpg



















かかとはトップリフトは新しいものに交換可能です。一層目が減った状態で交換すれば補修跡が残らず補修することが可能です。


2019040714583045836.jpg






















つま先の減りは新品時にハーフソールやトゥスチールで保護する事でソール本体の減りを遅らせる事ができます。
傷んだパーツを部分的に直しながら履くことで、補修のコストも抑えられ、靴の寿命も延びます。

ソールが減ってもう履けないとあきらめていたお靴がございましたら、オールソールのお修理をご検討されてはいかかでしょうか。


 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています
2019年03月17日
【豆知識】ムートンブーツのケア
冬はムートンブーツを履いた女性を良く見かけますが、同時にシミになったというご相談も非常に多いです。

シープスキンブーツとも呼ばれるこのブーツは羊の毛皮で作られていて、非常に温かく通気性にも優れ、秋冬の定番ブーツとして人気の高いアイテムです。

温かいため雪の日なども履きたくなるものですが、このブーツは水を吸いやすく、濡れてしまうとその部分だけ色が変わって画像の様なシミになります。
慌てて自宅に帰って水で洗って更に酷くなったケースなども・・・。

DSC05619.jpg




















◆ムートンブーツを履く前に

どんなアイテムでもそうですが、特にムートンブーツはアフターケアよりも事前にシミになりにくくするプレケアが重要になります。

市販の防水スプレーを30cmほど離れた所から均等に噴霧すると効果的です。近付け過ぎるとシミになるのでこちらも気をつけてください。

ご使用後は馬毛ブラシでブラッシングすることで綺麗になります。
毛の流れに沿って優しくブラッシングし、付着した汚れやホコリを落としてあげましょう。

また使用後すぐに下駄箱に入れる事はせず、1日陰干しにて休ませましょう。
湿気が残った状態での保管はカビの原因となります。


DSC05733.jpg





















◆シミができてしまった時は

ムートンブーツはデリケートな素材の為、ケア方法を間違えると修復不可能な状態になってしまうことも・・・。
突然の雨など予期せぬ状況でシミができてしまった場合は、慌てず自然乾燥させ、専門店への依頼がお勧めです。

自然乾燥する際は丸めた新聞紙を中に詰め、日陰で干します。新聞紙を詰めることで型崩れ防止・湿気取りになります。

この時、ドライヤーなどの温風で急激に乾かすことはしないでくださいね。
革が硬化し、ひび割れを引き起こします。この状態になってしまうと、修復することが出来なくなります。


◆Hanakoyaでのケア

普通に洗うとシミになってしまうこのブーツは、弊社では特殊な洗剤を使用し表面洗浄で除去していきます
退色も色素復元にて出来る限りケアさせて頂き、仕上げには今後のシミ予防として撥水加工を施します。
定期的なメンテンスで、お気に入りの1足を永く楽しむ事ができます。

ムートンブーツは非常に水に弱いアイテムですので、足元の悪い日の着用は出来るだけ避けることをオススメ致します。








 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています
2019年03月03日
VERO CUOIO ってブランド名??

よくインポートの靴底にこのような刻印があるものをご覧になったことはございませんか。

これって何ていうブランド名??といったご質問を度々いただきます。

2015042717030125276.jpg






















実はブランド名ではありません。
これはイタリア語で「VERO=本当の」、「CUOIO=皮」という意味です。つまり『VERO CUOIO=本革』のマークなのです。本革に似せてつくってある合皮底等と見分けるのに役立ちますね。


 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています
2018年02月17日
ペネトレイトブラシのお手入れ
靴磨きの際、コバの狭い隙間やブローグ部分へも均一にクリームを塗布することができ大変重宝するペネトレイトブラシです。はなこやの靴磨き教室でも使用しています。

DSC00880.jpg
このペネトレイトブラシは使用していくうちに、クリームに含まれるロウ成分が固まって毛先が硬くなってしまいます。保管前に出来る簡単なお手入れをご紹介いたします。


DSC00882.jpg
ぬるま湯と不要な布を用意します。



DSC00883.jpg
ブラシをぬるま湯に浸しクルクルと円を描きながらブラシについているクリームを溶かしだします。強くすると毛が抜けますので注意して下さい。


DSC00884.jpg
5〜6周したら、布(タオル地がおすすめです)で拭います。1回目でかなり綺麗になりますが、これを2〜3度繰り返します。


DSC00886.jpg
最後にブラシの毛並みを整え、必ず自然乾燥をしてから保管して下さい!




 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています
2015年05月19日
この技術の名前、ご存じですか?。
革小物のクイズです!

こちらのコーナーに施されている技術は何といわれるものでしょうか??


ちなみにこちらのコバ(パイピング)は薄くすいた革の端を折りこんである『へり折り』と呼ばれる製法です。


2015051919025914346.jpg





















正解 『菊寄せ』

へり折りのコバにおいて、コーナーに細かいヒダを入れて折り返した革をカーブさせる技術です。なんと日本が得意とする技術だそうです!とても繊細で美しい技術ですね。


rogo_hanakoya.jpg 



 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています
2015年04月28日
VERO CUOIO ってブランド名??。

よくインポートの靴底にこのような刻印があるものをご覧になったことはございませんか。

これって何ていうブランド名??といったご質問を度々いただきます。

2015042717030125276.jpg




















実はブランド名ではありません。

これはイタリア語で「VERO=本当の」、「CUOIO=皮」という意味です。つまり『VERO CUOIO=本革』のマークなのです。本革に似せてつくってある合皮底等と見分けるのに役立ちますね。



rogo_hanakoya.jpg 


 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています